静岡県における乳幼児難聴に関する事業
静岡県乳幼児難聴支援センター
平成22年より静岡県では、聞こえを心配されているお子様やそのご家族を支援するために、静岡県乳幼児難聴支援センターを開設しました。難聴を疑われたお子さんたち全員のデータ管理もしております。静岡県での難聴児に関連するサービスや事業等をこのセンターが中心で行っております。お子様の聞こえ方や言語発達に関してご心配なさっておられる方は是非ご活用ください。
<所属>
静岡県立総合病院 先進医学棟 ことばときこえのセンター内
<スタッフ>
センター長 : 高木 明
支援員 : 言語聴覚士 数名
<活動内容>
・お子さんのきこえについての相談
・新生児聴覚スクリーニング検査での再検査(リファー)についてのお問い合わせ
・新生児聴覚スクリーニング検査での難聴疑い児全員のフォロー、精密検査結果の確認
・精密聴力検査機関のご紹介
・難聴疑いのお子さんたちのデーターベース作成
・軽度・中等度難聴児への補聴器購入時の助成に関する相談等
・軽度・中等度難聴児へのFM補聴システム貸与の相談
・きこえの手帳の配布
・3歳児聴覚検診に関する調査を各市町の保健福祉センターに報告
・ 「きこえを育む親子教室(0~3歳の難聴児対象)」を月2回開催
・その他
<ご連絡先>
〒422-8527 静岡県静岡市北安東4-27-1
静岡県立総合病院 先進医学棟 5階 きこえとことばのセンター内
火~金 10:00~16:00
TEL 054-247-6111(代表) 054-247-6168(直通)
メール:gh-nyuyoji-asc@i.shizuoka-pho.jp
静岡県難聴児を考える医療と福祉と教育の会
静岡県では、県下における難聴児に関する様々な問題点、最新の情報等を多方面からの視線で討論し、難聴児の早期発見、治療、療育に役立てようと定期的に会議を開催しております。
<主催>
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会静岡県地方部会福祉医療委員会(理事:高木明 委員長:植田 宏
<開催>
年に2回、静岡市で開催
<参加者>
・耳鼻咽喉科医師
・産科医師
・小児科医師
・言語聴覚士
・県下3か所の聴覚特別支援学校、校長、教諭
・各地区保健師
・静岡県行政(健康福祉部、障害福祉課、こども家庭課等)
・静岡県教育委員会
・実際の難聴者、難聴児その家族、手話通訳者、等
<その他>
この会議はオープン参加ではありませんが、ご興味があれば、下記にお問い合わせください(医療関係者のみ)。
<連絡先>
・静岡県乳幼児難聴支援センター
静岡県立総合病院内 先進医学棟5階 きこえとことばのセンター内
054-247-6111(代表)054-247-6168(直通)
火~金 10:00~16:00
軽度・中等度難聴児への補聴器購入時の助成
静岡県(政令指定都市を含む)では、身体障害者手帳の交付されない軽度・中等度難聴児に対し、補聴器購入時等の助成をしております。
<対象となる方>
次の要件をすべて満たす18歳未満の児童です。
①静岡県内に住所がある方
②両耳聴力が30デシベル以上で、身体障害者手帳の交付の対象とならない方
③県内の精密聴力検査機関(*)の専門医にその必要性が判断された方
(*)沼津市立病院・静岡県立総合病院・聖隷浜松病院・浜松医大付属病院
<対象から除外される場合>
①世帯の中に市町村民税所得割額が46万円以上の方がいる場合
②その他の法令に基づく補聴器購入費等の助成を受けている場合
<助成の内容>
補聴器の購入費用等(含イヤモールド)
①新規購入時の費用
②更新時の費用(耐用年数5年経過以降)
③修理のための費用(政令指定都市を除く)
<助成額の割合>
静岡県1/3、市町1/3、利用者1/3(補助基準額は、障害者自立支援法に基づく補装具費の基準に定める価格を準用)
<お問い合わせ先>
・各市町障害福祉担当課(電話等にて)
・静岡県乳幼児難聴支援センター
静岡県立総合病院内 先進医学棟5階 きこえとことばのセンター内
054-247-6111(代表)054-247-6168(直通)
火~金 10:00~16:00
軽度・中等度難聴児への補聴援助システムの貸与
静岡県(政令指定都市を含む)では、身体障害者手帳の交付されない軽度・中等度難聴児に対し、補聴援助システム(デジタル無線機器、FM補聴システム送受信機等)の貸し出しをしております。
<対象となる方>
①18歳未満の両耳聴力が30デシベル以上70デシベル未満の難聴をもつ児
②県内の精密聴力検査機関(*)の専門医に有効性を判断された方
(*)沼津市立病院・静岡県立総合病院・聖隷浜松病院・浜松医大付属病院
③授業等での利用について、学校・幼稚園などの理解、協力が得られる方
(学校等への説明は静岡県乳幼児聴覚支援センター(下記)等がご協力いたします。)
<手続き>
(1)希望される方は、静岡県乳幼児聴覚支援センター(下記)に電話で申し込みください。
(2)申し込み後、申請書および意見書をお送りします。
(3)書類の受理後、医師の審査を経て貸し出し(補聴器の調整)を行います。
<貸し出し台数>
デジタル無線機器、FM補聴システム送受信機を一人につき一台(セット)
<貸し出し期間>
原則6か月以内ですが、状況により延長可能です。
<費用>
無料です。
<申込み・相談窓口>
・静岡県乳幼児難聴支援センター
静岡県立総合病院内 先進医学棟5階 きこえとことばのセンター内
054-247-6111(代表)054-247-6168(直通)
火~金 10:00~16:00
<補聴援助システムの貸与制度しの流れ>
きこえの手帳
静岡県(政j令指定都市を含む)では、聴力障害が発見、もしくは疑われたお子さんの成長を支援するため、聴力の状態を記録し、治療や生活指導、学校教育などに活用できる『きこえの手帳』を作成しました。
<配布の対象となる方>
18歳未満で、聴覚に障害がある(疑いを含む)お子さんとその養育者に無料で配布いたします。
<手帳の内容>
・新生児聴覚スクリーニング検査から、その後に行われる全ての各種聴力検査結果の記録
・成長に合わせたきこえのチェック表
・聴力や補聴に関する参考資料(きこえの仕組み、きこえに関するQ&A、など)
・中等度難聴児の親の会からのメッセージ
・各関連機関連絡先、等
<きこえの手帳作成検討会>
耳鼻咽喉科医、言語聴覚士、保健師、聴覚特別支援学校教諭、難聴児とそのご家族などで構成し、多くの分野の専門家の意見を反映しました。
医学的監修として、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会静岡県地方部会が協力しております。
<お問い合わせ先>
・静岡県乳幼児難聴支援センター
静岡県立総合病院内 先進医学棟5階 きこえとことばのセンター内
054-247-6111(代表) 054-247-6168(直通)
火~金 10:00~16:00
・静岡県下の精密聴力検査機関(下記)
沼津市立病院・静岡県立総合病院・聖隷浜松病院・浜松医大付属病院
※静岡県以外の方でもご興味のある方はお問い合わせください。
新生児聴覚スクリーニング検査と事後対応マニュアル
静岡県における、新生児聴覚スクリーニングに関する必要知識、現状、将来の展望まで、すべての内容を網羅した新生児聴覚スクリーニングのマニュアル本です。母子保健機関、医療機関、療育機関等のスムーズな連携を図りながら、母子を支えていく方策などが書かれております。
<発行元>
静岡県健康福祉部こども家庭課
<発行日>
初 版 平成18年3月
改定版 平成26年12月
<編集>
静岡県新生児聴覚検査検討会
(産科医・小児科医・耳鼻咽喉科医・保健師・言語聴覚士・保育士・行政など他職種により検討した)
<内容>
1. 新生児聴覚スクリーニングの意義
2. 静岡県の現状
3. 現状を踏まえた課題と対策
4. 今後のスクリーニング検査から早期支援(療育)までの流れ
5. 新生児聴覚スクリーニング検査
6. スクリーニングを受けられなかった児への対応
7. 精密聴力検査
8. 難聴確定の場合の保護者・家族へのカウンセリング
9. 難聴確定後の早期支援(療育)について
10. 地域における支援
11. 精密聴力検査機関・早期支援(療育)機関リスト
12. 様式・資料
13. 用語解説
<入手等、お問合せ先>
・静岡県乳幼児難聴支援センター
静岡県立総合病院内 先進医学棟5階 きこえとことばのセンター内
054-247-6111(代表)054-247-6168(直通)
火~金 10:00~16:00
静岡県では、出生時の新生児聴覚スクリーニング検査から診断確定までのシステムを、静岡県難聴児支援センターを中心に構築しております。
<特徴>
・「リファー(再検査)」とされたお子さんが全員、精密聴力検査をうけられるようなシステムとなっております。
・静岡県乳幼児難聴支援センターで「リファー(再検査)」とされたお子さんの全員の精密聴力検査結果等を把握をします。
・検査してくださった産科医療機関に結果のフィードバックを致します。
・各地区の保健福祉センターと連絡を取りあって、精密聴力検査を受けて頂けるようにご家族に受診をお勧めさせていただきます。
・ご家族の不安などは、静岡県乳幼児難聴支援センターにどんどんご相談ください。
新生児聴覚スクリーニング検査から診断までの流れ
きこえの二次検診(静岡市)
新生児聴覚スクリーニングを受けられなかった先天性難聴児や、出生時に聴力正常であった後天性難聴児は、6歳頃の就学時健診まで見つけられない可能性があります。
そこで静岡市では、1歳半の時点でもう一回聴覚の確認を行い早期発見につなげようと、独自の事業を平成12年より行っております。聴力検査が困難な1歳半から4才位までのお子さんが対象となります。
<方法>
①1歳半健診での聴覚言語に関するチェック項目を増やし、ご家庭で出来る簡単な聴力検査をしていただきます。その結果を1歳半検診で伺います。
②1歳半健診時にその結果を参考にして、小児科医や保健師が疑わしいお子さんに「きこえの二次検診」に受診していただくようにおすすめします。
③「きこえの二次検診」は、毎月1回、城東保健福祉センター(静岡市葵区)にて行っております(要予約、無料)。
④耳鼻咽喉科医師、言語聴覚士、聴覚支援学校教諭、保健師が、診察や検査をして判定をさせていただきます。
<その他>
1歳半検診で疑われたお子さま以外でも、言語発育が遅いお子さんや難聴が心配なお子さまはご活用いただけます。下記にご相談ください。
また、静岡市以外のお子様でも、ご心配がありましたら下記にお問い合わせください。
<お問い合わせ先>
・静岡県乳幼児難聴支援センター
静岡県立総合病院内 先進医学棟5階 きこえとことばのセンター内
054-247-6111(代表)054-247-6168(直通)
火~金 10:00~16:00
・静岡市各地区の保健福祉センター
新生児聴覚スクリーニング検査 啓発用DVD
静岡県では、難聴児の早期発見のために、新生児聴覚スクリーニング検査を県下全ての出生児に受けていただきたく、専門医師監修のもと、静岡県健康福祉部こども未来局こども家庭課により、啓発用DVDを作成しました。
<内容>
①新生児聴覚スクリーニング検査って何?
②なぜ必要か
③難聴早期発見の重要性
④新生児聴覚スクリーニング検査の実際の方法
⑤万が一難聴の疑いと言われたときの対応方法
等々。
お母さんの目線でわかりやすく解説しております。
<実際の動画>
下記のページでご覧ください(静岡県健康福祉部こども家庭課)
『ご存知ですか?新生児聴覚スクリーニング検査』
→
http://www.pref.shizuoka.jp/kousei/ko-140/kokatei/index.html
<特徴>
県下の諸関連施設や産婦人科診療所、病院等に無料で配布しております。
出産前の妊婦さんやご家族の皆様全員に観ていただきたく作成いたしました。
各産科医療機関での妊婦さんへの検査前の説明にもご活用ください。
精密聴力検査機関等は静岡県下での案内になっておりますが、他都道府県の関係者でご希望の方は下記にご連絡ください。
<お問い合わせ先>
・静岡県難聴児支援センター(県立総合病院内)
054-247-6111(代表)054-247-6168(直通)
火~金 10:00~16:00
・静岡市各地区の保健福祉センター
新生児聴覚スクリーニング検査 検査費用の助成
今までは新生児聴覚スクリーニング検査の受診費用は自費による負担でしたが、平成30年より静岡県下全市町村で、助成が受けられるようになりました。
<手続き方法>
各市町から発行される『新生児聴覚スクリーニング検査受診票』を出産する産科に提出するだけ。
※医療施設により自己負担分がかかる場合がございます。詳細は出産される産科にお尋ねください。