1. 基幹5病院
I.浜松医科大学病院 (主:峯田周(ひろ)幸(ゆき) 耳鼻咽喉科教授、副:水田邦博 耳鼻咽喉科准教授)
「当教室が注力している分野の一つは頭頚部外科学で、良性疾患はもとより、悪性腫瘍では頭蓋底腫瘍切除や遊離皮弁による再建手術から機能温存を目指す光線力学的療法まで幅広い治療を行っている。また、耳科学では、鼓室形成術、人工内耳などを行っている。基礎的研究や海外留学の実績もあり、学位取得の指導も行っている。」
II.県立総合病院 (高木 明 副院長 兼 耳鼻咽喉科部長)
「外来は原則紹介制として専ら手術、高度な治療・検査などに力を注ぎ、病診連携の機能分担を心がけている。頭頸部外科手術全般の他に人工内耳を含む聴力改善手術では全国有数の施設となっている。」
III.静岡赤十字病院 (行(なめ)木(き)英生 病院長 兼 耳鼻咽喉科部長)
「豊富な症例を基に、日本のトップクラスの手術の上手な耳鼻咽喉科・頭頚部外科医になるための手術手技の習得を目指す。手術手技を発展させる臨床解剖と生体機能の勉強を毎週のカンファレンスで身につける。」
IV.聖隷浜松病院 (林 泰広 耳鼻咽喉科部長)
「若手医師の働きやすさに配慮している。検査、画像診断、麻酔科のフットワークは抜群で機動性に富んでいる。2010年4月には頭頸部・眼窩顎顔面治療センターを開設予定で、診療の質の一層の向上を図っている。」
V.県立がんセンター病院 (鬼塚哲郎 頭頚科部長)
「年間、300件近い全身麻酔による頭頸部癌の手術をはじめ、内科や放射線治療科と協力して、様々な頭頸部癌治療を行っている。若い先生方の、頭頸部癌に関する専門的知識と技術習得を支援する専門病院である。」
2. 選択3病院
i.静岡済生会総合病院 (武林 悟 耳鼻咽喉科部長)
「高気圧酸素治療装置による突発性難聴の治療や、花粉症調査委員会事務局があり、アレルギー性鼻炎の疫学から治療までを学ぶことができる。」
ii.沼津市立病院 (佐々木 豊 耳鼻咽喉科部長)
「後期研修に十分な施設と人員が備わっていて、中耳・副鼻腔・頭頚部腫瘍の手術を含め、バランスの取れた耳鼻咽喉科疾患の診断治療ができる。」
iii.聖隷三方原病院 (浜田 登 耳鼻咽喉科部長)
「甲状腺手術や中耳炎手術を多く学べ、さらに緩和医療も勉強できる特徴がある。」
今回指定された研修病院は上記基幹5病院と選択3病院であるが、選定条件を満たす病院は今後候補病院として登録される。